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光のとこにいてね

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2022年11月07日
ジャンルエンタメ・ミステリ

一穂ミチ、最新長篇にして文句なしの最高傑作

『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作


たった1人の、運命に出会った


古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。


運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語


■ マンガ家・志村貴子先生による応援イラスト

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担当編集者より

読書の感動を伝える定型句として、「これは自分の物語だ」というものがありますが、この物語を読みはじめる前、私(35歳・男・趣味はゴルフ)は正直に言って「自分の物語ではないな」と思っていました。
しかし、読みはじめると不安はすぐに霧消しました。思うに任せない人生のなかで、主人公2人が見せる、互いを思いやる行動、交わす言葉の一つ一つ。そのピュアで透き通った美しさ。それらが静謐に、丹念に描かれ、頁をめくるたびに、ふつふつと込み上げてくるものがありました。
そして物語を読み終えた時、私の胸に去来したのは「これは確かに自分の物語ではない。なのになぜ、こんなにも心が震えるのだろう」という思いでした。
小説の社会的な役割のひとつとして、今日的なテーマ/題材をいかに切り取り、提供するかというものがありますが、この本に、私はあえてその任を負わせたくないな、と思いました。
ただただ美しく、圧倒的な物語がここにある。それをそのまま、皆さんにも味わっていただきたい。願わくは、一穂さんが起こしてくれた感動の波紋が、一人でも多くの読者に届きますよう。

著者

一穂 ミチ

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