論理の短編と情念の長編
ガリレオシリーズ史上、ある意味事件と呼べる出来事がおきたのが2008年。なんと短編と長編の2冊が同時刊行されました。
論理の短編と呼ばれた『ガリレオの苦悩』は、文字通り<湯川学>の苦悩が描かれ、彼の人間性を窺える作品も多く、またファンのために書き下ろし短編が1本加わった贅沢な一冊になっています。
一方、女性の登場人物が印象的な、情念の長編『聖女の救済』。男が自宅で毒殺されたとき、離婚を切り出されていたその妻には鉄壁のアリバイがありました。そして、湯川が推理した真相は「虚数解」──。
主人公の真柴綾音は、のちにテレビドラマでは天海祐希さんが好演。マイ・ベスト・ガリレオに寄せられた感想には「シリーズ一番の強敵」と評する方もいらっしゃいました。
『ガリレオの苦悩』(2008年10月刊)
<マイ・ベスト・ガリレオに寄せられた感想>
●湯川の研究に対する信念が描かれている所が好きです。(20代・女性)
●答えが提示されるまでトリックを見抜けませんでした。(20代・男性)
『聖女の救済』(2008年10月刊)
<マイ・ベスト・ガリレオに寄せられた感想>
●特に女性の感情の機微がとても繊細に描かれている。(20代・男性)
●とにかく有り得ないトリックに度肝を抜かれた。(30代・男性)
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