難読タイトル続出、すべて読めますか

 2012年に発売された『虚像の道化師』はガリレオシリーズ王道の短編集ですが、難読タイトルが話題になりました。「幻惑す」「心聴る」「偽装う」「演技る」……。

 文庫化にあたり、この2カ月後に発売になった『禁断の魔術』から「透視す」「曲球る」「念波る」が加わり7篇で再編集されました。

 さて皆さん、タイトルをいくつ読めましたか?

『虚像の道化師』(2012年8月刊)

<マイ・ベスト・ガリレオに寄せられた感想>
●日常に善意と悪意と殺意が入り乱れている描写に同意もできるし、脅威を感じた。(50代・女性)
●湯川がカッコいい。最後のひとことで心が温まる。(10代・男性)

書評
「ガリレオ最新刊は2冊分のボリューム──シリーズの変遷が垣間見える短篇集」千街 晶之 (ミステリ評論家)


『禁断の魔術』(2012年10月刊)
単行本刊行時に「猛射つ」として収録されていた作品を、大幅加筆改稿し、新たな長編として文庫化されたという異色の作品です。愛弟子の企てに気づいたとき、湯川がとった驚愕の行動に感動したファンも多かった。

<マイ・ベスト・ガリレオに寄せられた感想>
●師弟愛と科学に携わる者の矜持に感動した。(20代・男性)

書評
「改稿によって立体的に見えてきた──東野圭吾「ガリレオ」シリーズの特色」千街 晶之 (ミステリ評論家)

インタビュー
短編小説を長編に大改稿──ついに誕生した最高の「ガリレオ」

書評
「担当編集者が語るガリレオ短編の最高峰」別宮 ユリア※単行本刊行時の内容です

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