直木賞を取って変わったこと

大島 新聞のエッセイは終わった? いま大変でしょ。何作受賞記念エッセイを書くの?

川越 8か9本です。大島さんは何本書かれましたか?

大島 同じくらいかな。私も受賞が決まってから毎日書いていた。ネタをかぶらせないようにって言われるしね。受賞後の1週間は、本当に大変。いまがまさにそうじゃないの?

川越 はい、ちょうど1週間たちました。

大島 それと書店さんまわりもありますしね。私は一日に10軒伺った日もありました。半年前だからまだ暑くてね。

川越 インタビューもお陰様で沢山受けさせてもらってます。大島さん、取材で「この作品でいいたいことは」とか聞かれたと思いますが、どのようにお答えになってましたか?

大島 どうだったかなぁ、私のインタビューはぐにゃぐにゃだから(笑)。

大島さん(左)と川越さん(右)の対談は終始和やかに進んだ(写真:深野未季)

川越 いろいろ取材の方が聞いてくださるんですが、「それって、読んでくれたら分かるのに」というのも中にあって、大島さんどうされていたんだろうと思いまして。

大島 わたし、受賞記者会見で「文楽の魅力を語ってください」と質問されて、「(その質問の答えは)本の中に書いてあります」って言っちゃったんだよね(笑)。

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