今号も新連載、注目作が満載。安東能明さんの「夜の署長II 穂先の死」。ホテルで新興IT企業の取締役が脳出血で死亡。「夜の署長」こと下妻晃は事件性を嗅ぎ取り捜査を始める。倉知淳さんの「ドッペルゲンガーの銃」。離れた場所で同時に発生した2つの事件。ある痕跡から、事件を起こしたのは同一人物だと断定された。犯人の使ったマジックとは? 望月麻衣さんの「京洛の森のアリス」。舞妓になるため東北から京都・祇園に出てきた十五歳の少女が、大切な人を捜し求めて異界を旅する。
別冊文藝春秋(通巻333号/2018年1月号)
◆新連載◆
安東能明「夜の署長2 穂先の死」
望月麻衣「京洛の森のアリス」
◆連載小説◆
中島京子「夢見る帝国図書館」
青山文平「跳ぶ男」
門井慶喜「空を拓く」
島本理生「ファーストラヴ」
千早茜「神様の暇つぶし」
倉知淳「ドッペルゲンガーの銃 二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について」
本城雅人「崩壊の森」
葉真中顕「セルロイド」
中路啓太「ゴー・ホーム・クイックリー」
矢月秀作「刑事学校 博戯の代償」
三崎亜記「30センチの冒険」
知念実希人「レフトハンド・ブラザーフッド」
伊吹有喜「ホームスパン」
藤野恵美「淀川八景 さよならホームラン」
深緑野分「スタッフロール」
畑野智美「神さまを待っている」
谷瑞恵「まよなかの青空」
小林泰三「代表取締役アイドル」
柴田よしき「高原カフェ日誌2」
◆エッセイ・フォトエッセイ・漫画◆
北尾トロ「今晩泊めてくれないか――東京ヤドカリ漂流記」
武田花「ポップス大作戦」
久世番子「よちよち文藝部」
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