特集

半沢直樹シリーズ最大の話題作がついに文庫化!
『ロスジェネの逆襲』読書会

文: 大矢 博子

『ロスジェネの逆襲』 (池井戸潤 著)

銀行マン・半沢直樹が出向した、子会社の東京セントラル証券に重要案件が持ち込まれる。平山夫妻率いるIT企業の電脳雑伎集団による、瀬名率いる同業の東京スパイラルの買収だ。しかし、程なくこの案件は親会社の東京中央銀行に横取りされる。銀行の不可解な動きとIT業界の闇に対し半沢が取った行動とは――。 池井戸 潤 文春文庫 700円+税

大矢 今日は名古屋で読書会サークルに所属している皆さんに、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』、そして今回文庫化された『ロスジェネの逆襲』を読んできて頂きました。皆さん世代が違うので、いろんな感想が聞けるのではと期待しています。

加藤 88年卒業で、新聞社系のフリーペーパー制作会社に勤めてます。まさにバブル世代です。苦労せずに就職して、好景気で接待やゴルフも当たり前。そういう意味では本当に……申し訳ないな、と(笑)。

全員 (爆笑)

大矢 私も加藤さんと同じ88年卒のバブル世代です。いい時代でしたけど、その後で梯子をはずされた世代でもありますよね。

寺倉 06年卒の、メーカーの営業職です。ロスジェネの後でゆとりの前の、はざま世代。『バブル入行組』の冒頭で就活生を囲い込む話がありましたけど、私らの時代には当然そんなのはなくて……はい。

神田 就職活動中の大学4年生です。93年、バブル崩壊の後に生まれました。

大矢 世代でいうと?

神田 (苦笑しながら)ゆとり世代です。

加藤 嫌だよねえ、ゆとりって呼ばれるの。

神田 嫌ですね。私はのんびりしてて本当にゆとりっぽいんですけど(笑)、しっかりしてる同世代もたくさんいるので……。

大矢 神田さんは大学生のビブリオバトルに『下町ロケット』で出場して、準優勝されたそうです。

全員 おお!(拍手)

神田 (照れながら)池井戸作品のファンなんです。

左より、加藤さん、神田さん、大矢さん、寺倉さん

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