自身の目で見てきたことしか信じてはいけない。その目で見ない限り、忌々しい事態すらも現実のことだとは受け止めようとしない。歴史には、勝者の歴史と敗者の歴史がある。そして、人は常に恐れと弱みを抱えて生きている。その恐れと弱みは、人の心の中の暗闇として存在し、その人の行動を支配してしまうことにつながってゆくものなのだという著者の立ち位置が最も表れた一篇だったと僕は感じている。さらに言えば、この一篇があったからこそ、これから落ちていく歴史の流れの中にいる者たちの閉塞感を本書に盛り込むことができたのではないだろうか。
本書は、変化を見極められずに今までと同じ手段を選び自ら崩壊へと進んでいるのかもしれない今の世に対する戦国時代からの忠告なのかもしれない、と言ったら言い過ぎだろうか。
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