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<対談>家入レオ×千早茜「嘘がない自分を受け入れたから、見えてきた」

<対談>家入レオ×千早茜「嘘がない自分を受け入れたから、見えてきた」

別冊文藝春秋

電子版30号

出典 : #別冊文藝春秋
ジャンル : #小説

千早 すごいな。真面目なんですね。

家入 そう、真面目なんですけど、それを言われるのも嫌で……。

千早 ああ、私も思わず言っちゃいましたが、からかうように言われるのは嫌ですね。だって真面目ってバカにされることじゃなくて、評価されていいことなんじゃないのって。

家入 そうなんです。だから最近は、真面目って褒め言葉だと思って生きてます。

千早 そりゃそうですよ。だって、金銭が発生する仕事をしている人間が真面目であってダメなわけがないもの。不真面目な人と仕事したくないですよ。

家入 ほんとそれ! そう思います。なんかそういう、理不尽な思いをしたときとか、千早さんはどうやって発散させてますか?

千早 家入さんと一緒ですね。私、日記とか毎日書くんです。今日もワーッとメモをとってますけど(笑)、こういうノートを何冊も併用して。書くことで整理して、外に出しているところがありますね。

家入 千早さんと私、やっぱりめっちゃ同じ匂いがします……。たとえば一カ月間、自分を整理して客観視する、ということをやめて生活したら、たぶんとんでもなく情緒不安定になると思います。

千早 それ、本当に大変ですよ。一回やってみたことがあるんです。大きな引っ越しをしたときに、書かない生活をしてみたら、情緒が一気に崩れて……確かにあのときは泣いてましたね(笑)。あと、整理のためじゃなくても、物語として記録しておけば、忘れたくないものをとどめておけるっていう効能があります。『男ともだち』も、関係とか気持ちとか、感覚が変わってしまう前に書き残しておこうと思ったんです。

家入 すごい。

千早 『あとかた』もそうですね。生きていれば傷なんて何年かしたら治っちゃうし記憶も薄れていくんだけど、物語にしておけば情景として残しておけるから。

家入 やっぱり小説っていいなあ。私、本屋さんが大好きで。休日はだいたい散歩しているか、本屋さんに行っているか。『男ともだち』も店頭でタイトルに惹かれて手に取って、読み始めたらそのまま止まらなくなってしまったんです。

千早 小説を愛してくれる人がいるのは励みになります。家入さんにお会いできて、今日は本当によかった。

別冊文藝春秋からうまれた本

文春文庫
西洋菓子店プティ・フール
千早茜

定価:715円(税込)発売日:2019年02月08日

文春文庫
男ともだち
千早茜

定価:781円(税込)発売日:2017年03月10日

電子書籍
別冊文藝春秋 電子版30号(2020年3月号)
文藝春秋・編

発売日:2020年02月20日

プレゼント
  • 『神域』真山仁・著 

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