ここからは微調整になるのですが、灯籠の形がもうちょっと特殊だとさらに異界感がでるかも、という話になって。それで例としていくつか資料と、私が描いたイラストを名司生さんにお送りしました。確か、蓮と蛍と鬼灯だったかな。
鬼灯と蛍の灯籠を描いていただいたのですが、絵になったものを見るとどう考えても鬼灯がいいね、と。それで、小説のなかの季節も、装画に即したものになるよう初夏から夏に書き直しました。
名司生 そうだったんですか!
阿部 結果的には、この季節にしたほうがよいシーンもあったので、なるべくしてなったという感じです。
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