![〈本が売れない時代〉の作家デビュー──『#電書ハック』配信記念#2](https://b-bunshun.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/1500wm/img_488dfa064277d7a8da3f05062cc29c44202512.jpg)
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矢部 横組みだと文字が小さくても追えるんですけど、なぜか縦組みは字が小さいと追えないんですよね。あと、紙の本だと字組みが詰まってる本じゃないと欲しくないんです。本を開いた時に字がスカスカだと「あ、これはいいや」と。字が詰まってた方がお買い得感があります。余白の感じというのは、ウェブと紙の本だとずいぶん違いますよね。
柳井 紙の本は文字のサイズとか行間とかがきっちりデザインされてますけど、ウェブはけっこう適当ですからね。
司会者 紙の本の編集はやっぱりまず字組み、行組みというのはありますね。それが決まらないとなにも始まらないという。
柳井 たまに専門書を読むと、この出版社はあまり考えてないんだろうなと思うことがあります。あまりにもギッチリ文字が詰まっていて、内容以前に読みにくい。そういう点では小説を出している出版社さんの本は圧倒的に読みやすいです。
矢部 ページのギリギリまで文字が印刷されている本もありますけど、あれは本当に読みにくいですね。
司会 たまに原稿枚数が少なくてページに余裕があるからとうっかりパラパラに組むと、かえって読みにくいということもあります。むしろ余白を広げて、文字組みはキュッと縮めた方が読みやすいんですね。
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