(1) コップ半分程度(100mlくらい? ゼラチンと砂糖が溶ければよいので分量は適当でOK)のお水を火にかける。
(2) 沸騰したら粉のゼラチン(私が使っているゼラチンは1袋5g)、お砂糖(お好みで! 私は甘味料入りのスティックシュガー3本程度。普通の砂糖だと15gくらい?)を加える。
(3) ゼラチンと砂糖が完全に溶けたら缶詰のミカン(内容総量190g)をシロップごと加える。
(4) 牛乳500mlを加えて静かに混ぜ、容器に移して粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。
(5) 蜂蜜をひと匙垂らして完成!
こんな感じで作っております。このレシピで作ると、舌触りなめらかで柔らかい牛乳寒天が出来上がります。これでココット容器5つ分くらいの量ですね。小分けにするのが面倒だったら大きな器で冷やして食べる時に移すのでも大丈夫です。
私は蜂蜜をかけて食べるのが好きなので甘さを控えめにしていますが、言うまでもなく、蜂蜜をかけない場合はお砂糖の量はもっと多いほうがいいです! 逆に甘さ控えめがお好きな方は「シロップを入れるなら砂糖はいらないかな?」と思うかもしれませんが、砂糖を全然加えないと、なんか舌馴染みの悪い味になっちゃいます。ちょっとでも入れたほうが絶対に美味しいです。
うまく作る秘訣は、最初は必ずお湯でゼラチン・砂糖を完全に溶かしきって、その後にミカン⇒牛乳という順番で鍋に加えることだと考えています。牛乳オンリーで作ると、火にかけ過ぎてダマが出来たり、ミカンのシロップと分離したりしてしまうのです。(ぶっちゃけるとシロップを入れなければ分離はしないのですが、捨ててしまうのがもったいなくて……)
濃厚なミルク味がお好きな方は違うかもしれませんが、個人的にはお水を加えても牛乳味が損なわれたとはあまり感じませんでしたので、固めがお好きな方もお水ではなく牛乳の量を少なくするほうがいいのではないかなと思います。
細かいことをごちゃごちゃ言いましたが、まあ、溶かして冷やせば大体食べられるものになります!
牛乳を入れず、柚子ジャムを入れて固めた寒天を崩してソーダをかけて食べるのも美味しいですし、ミカンの代わりにいちごや桃のコンポートを入れたりするとアイスクリームのような食べ応えになりました! 多分、普通のアイスよりカロリーは少ないでしょうし、おすすめです。
何にしろ、色々試すのは楽しいもんです。
もしこれまでゼラチンデザートを作ったことがなく、作家(※ただし特に料理上手というわけではない)のこだわりの牛乳寒天作りに興味を持たれた方がいらっしゃったら、是非一度お試し下さい!
阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計130万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。「八咫烏シリーズ」最新刊『追憶の烏』発売中。
【公式Twitter】 https://twitter.com/yatagarasu_abc
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