映像では見れない? 小説ならではの場面を描いたファンアート!

 今回は、小説ガリレオについての募集でしたが、福山雅治さんが湯川学を演じるドラマ、映画のガリレオシリーズも、ファンに愛されています。

「映像では出てこなかった小説の世界をうまく表現してくださった2つの作品を選びました。内海薫が、福山雅治さんの曲を聞いている場面と、もう一つは、短篇『透視す』で、草薙と湯川が銀座のクラブを訪れるシーンです」(東野氏)

 小説の独自世界を表現したという観点から、まったく違うタッチの作品で、Zeke(@konekoko8585)さんのものが2つ選ばれた。

『聖女の救済』で、関係者に会うために、山陽本線に乗る内海薫が、福山さんの曲を聞く場面を描いた作品(『聖女の救済』文春文庫348頁)。「理論的には考えられるが、現実的にはありえない」と湯川が語るトリックの解明に向けて、ここから物語は、加速していく。

もう一つは、『虚像の道化師』に収録された短篇「透視す」で、ホステスが封筒に入った名刺に書かれた名前を読み取って、湯川を驚かせる場面(『虚像の道化師』文春文庫87頁)。