この展覧会は、以下のように分かれています。
第一章 原石の誕生
第二章 原石から宝石へ
第三章 宝石の特性と多様性
第四章 ジュエリーの技巧
第五章 宝石の極み
地球上に鉱物が生まれるところから始まり、それが人によって宝石として見いだされ、より美しさを求めて加工が施され、研究され、職人達によってすばらしい「作品」に昇華されるまでを順を追って見られるようになっていました。
普段、私は結晶の形が残った原石を(お財布の許す範囲で)集めているのですが、普段お目にかかれないような技術の粋を極めたハイジュエリーの数々には圧倒されてしまいました! 数えきれない人々が試行錯誤を繰り返し、偏執的なまでの情熱によって、より洗練された美しさを求めてきたのだということをまざまざと感じた気がします。原石には自然の持つ力を感じるのですが、装飾品となったものには人間の美への執念みたいなものを感じられるのがまた面白いですね。
どんなに見事な造形をした鉱物も、そこに意味を見出す人間がいなければただの石ころです。その美しさを圧倒的な価値として、「石ころ」が「宝石」になり、「宝飾品」としての地位を得て、そこから人と人の関係の中でさらなる価値を積み重ねてここまできたのだと思うと、なんだか壮大でゾクゾクしました!
「宝石 地球がうみだすキセキ」展、国立科学博物館地球館地下1階特別展示室にて6月19日(月曜休館、月曜祝日の場合は火曜休館)まで、9時~17時(入場は16時30分まで)に開催しています。入場料は一般・大学生は2000円で、小・中・高校生は600円です。
こんな時期ではありますが、日時指定予約制ですので極端な密は回避出来そうです。むしろ、通常開催よりもゆっくり見られるかもしれないですね。ご興味のある方は是非!
阿部智里(あべ・ちさと) 1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞を受賞。17年早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。デビュー作から続く著書「八咫烏シリーズ」は累計130万部を越える大ベストセラーに。松崎夏未氏が『烏に単は似合わない』をWEB&アプリ「コミックDAYS」(講談社)ほかで漫画連載。19年『発現』(NHK出版)刊行。「八咫烏シリーズ」最新刊『追憶の烏』発売中。
【公式Twitter】 https://twitter.com/yatagarasu_abc
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『赤毛のアン論』松本侑子・著
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