本の話

読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア

キーワードで探す 閉じる
作家の羽休み――「第59回:『烏の緑羽』について」

作家の羽休み――「第59回:『烏の緑羽』について」

阿部 智里


ジャンル : #エンタメ・ミステリ

 2022年10月7日、八咫烏シリーズ第二部3巻となる『烏の緑羽』が発売となります。

 今回は「内容についてはまだ喋っちゃ駄目だけど、新刊について語って?」と編集さんから微妙に無茶ぶりをされているので、ギリギリネタバレにならない程度にお話しさせて頂ければと思います。

 新刊は、八咫烏シリーズには珍しく『〇〇の烏』という題名になっていません。

第一部
1 烏に単は似合わない
2 烏は主を選ばない
3 黄金の烏
4 空棺の烏
5 玉依姫
6 弥栄の烏
7 烏百花 蛍の章(外伝短編集)

第二部
8 楽園の烏
9 烏百花 白百合の章(外伝短編集)
10 追憶の烏
11 烏の緑羽 ←new!

 見てお分りになる通り、対になっていた『烏に単は似合わない』と『烏は主を選ばない』、人間と山神が主役の『玉依姫』、外伝『烏百花』以外は、全て『〇〇の烏』となっています。

 これまでにも何度かインタビューやイベントなどで申し上げたことですが、もともと第一部3巻の仮題は『烏の心は嘆かない』でした。しかし当時の担当編集さんから「タイトルが長すぎて帯にかかってしまう」「この名づけの法則のままだといずれ苦しくなる」と駄目だしをうけ、話し合いの結果『黄金の烏』となったわけです。今思うと、まったくもって正しいご指摘でしたね。以来、八咫烏が主人公の話は全てこの『〇〇の烏』という表現を使ってきました。

文春文庫
猫はわかっている
村山由佳 有栖川有栖 阿部智里 長岡弘樹 カツセマサヒコ 嶋津輝 望月麻衣

定価:759円(税込)発売日:2021年10月06日

単行本
追憶の烏
阿部智里

定価:1,650円(税込)発売日:2021年08月23日

単行本
烏百花 白百合の章
阿部智里

定価:1,650円(税込)発売日:2021年04月26日

単行本
楽園の烏
阿部智里

定価:1,650円(税込)発売日:2020年09月03日

文春文庫
烏百花 蛍の章
阿部智里

定価:781円(税込)発売日:2020年09月02日

文春文庫
弥栄の烏
阿部智里

定価:825円(税込)発売日:2019年05月09日

文春文庫
玉依姫
阿部智里

定価:814円(税込)発売日:2018年05月10日

文春文庫
空棺の烏
阿部智里

定価:825円(税込)発売日:2017年06月08日

文春文庫
黄金の烏
阿部智里

定価:814円(税込)発売日:2016年06月10日

文春文庫
烏は主を選ばない
阿部智里

定価:814円(税込)発売日:2015年06月10日

文春文庫
烏に単は似合わない
阿部智里

定価:858円(税込)発売日:2014年06月10日

文春文庫
発現
阿部智里

定価:792円(税込)発売日:2021年08月03日

ページの先頭へ戻る