もともと、私は水耕栽培に憧れがありました。
私はお花が大好きなのですが、仕事柄、家を長く空けることがあるので、鉢物を育てることは断念していました。その結果苔テラリウムに辿り着いたわけですが、チューリップとかヒヤシンスとか、シャレオツな硝子の小瓶とかで育てるのも「カッコイイ!」とか思っていたわけです。
ただ、そういった球根も「ワンシーズン楽しんだ後は土に戻してやったほうがいい」ということでしたので、ハードルの高さを感じていました。東京で勝手に球根を植えられるような場所は思い当たりませんし、(実家には畑がありますが)球根を抱えて群馬まで里帰りするのは大変そうだな~と思った結果、特に行動に移すこともなく苔テラリウムに耽溺していたわけです。
と、いうところにバジルですよ。
根が生えてしまってから慌てて調べたら、バジルは水耕栽培に適した植物とのことでした。このまま水だけやっていると枯れてしまうけれど、肥料をやればちゃんと育つということで、「これはもしや、私のライフスタイルに合っているのでは……?」と思いました。
もっと大きくなったら数枚葉っぱをもらって料理に使えるかもしれませんし、生命力が強いなら早々枯れる心配もありません。
意気揚々と肥料を購入し、2リットルのペットボトルに水耕栽培用の液体を作りました。もちろん、そのペットボトルをそのまま放置していると、私がうっかりごくごく飲んでしまう危険性があるので(私はこういった点において自分を全く信用していません)、ちゃんと「これはミネラルウォーターじゃないぞ!」と分かるように目印も付けました。
さあ、これで完璧! バジルちゃんとの素敵な水耕栽培ライフを送るぞ!
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