2年前、東京の住処にハガキが届きました。
それは地元の友人からの便りであり、裏面には何やらアート作品らしきものが写っていました。写真が趣味で筆まめな彼女は、時々、自身の撮った写真をハガキに加工して送ってくるのです。宛名の下には小さい字で、
「中之条ビエンナーレに行って来ました。すごく良かったので次は一緒に行きましょう!」
そんなことが書いてありました。
――はて、中之条ビエンナーレとは何ぞや?
軽く検索してみると、地域全体を使った芸術祭のことだと分かりました。
四万温泉などの観光スポットを有する群馬県中之条町に国内外のアーティストが集まり、廃校になった校舎やら里山の一角やらを用いて、作品世界を存分に表現する、という試みのようです。
なるほど。町そのものが美術館になるみたいなイメージなのかな。なんだか面白そう!
「よし。じゃあ、次に開催されたら行こう!」
軽い調子で返信をして、そのまますっかり忘れていたのですが、先日、その友人から元気のよいメールが届きました。
「中之条ビエンナーレ、開催されるってよ!」
と、いうことで行って参りました! 「中之条ビエンナーレ2021」に!!!
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