それなのに違和感があるなんておかしいと思いライトで照らしてみて、2日前と全く同じ位置に、唾が糸を引いていることに気付きました。
と、言うか、唾の先っぽがぴんと尖っています。
――これ、唾じゃないわ。魚の骨だ!
何ということでしょう。
犯人は、大晦日に食べた魚のから揚げに違いありません。だとすると私は、実に4日もの間、喉に魚の骨が刺さっていることに気付いていなかったのです!
骨はバッチリ見えているので、ピンセットか何かですぐに抜けそうに思えたのですが、小さい苔テラリウム内のムカデすら一匹も捕まえられなかった(※「第32回:苔テラリウムのムカデ」参照)私がそれをやって無事に済むとは思えません。
どうすべきか困ってググりますと、ネットの海は的確な答えを返してくれました。
以下、簡単な要約です。
「魚の骨が喉に刺さったら、普通は自然と抜けるものだよ。無理にピンセットで抜こうとしたり、ごはんを飲み込んで抜こうとしたりすると、逆に喉を傷つけちゃうから止めようね。一晩経ってそのままなら普通じゃないってことだよ。諦めてお医者さんに行きな。ちなみに専門は耳鼻咽喉科だよ」
そんな感じでした。
そんな感じでしたので、私は諦め、翌日、正月休みが明けると同時にお医者さんに駆け込むことになったのです。
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