新生活も始まり、新たな出逢いを楽しんでいる方も多いと思います。
5月に実施する「はじめての一冊」フェアは、営業部の目利きが選んだ名作ばかり。
書店で、新たな本との出逢いを楽しんでください!
5月新刊より
瀬尾まいこ 『傑作はまだ』
130万部突破の『そして、バトンは渡された』の次に書かれた本作。
バトンでは、血の繋がらない家族の姿を描き、今回は逆に血の繋がりだけの関係しかない父子を描きます。そこそこ売れている引きこもり作家・加賀野のもとに、突然、25歳の青年・智がやってきます。智は、その存在は知っていたけれど今まで会ったことのない息子。健やかで人づきあいもいい智に振り回される加賀野ですが、少しずつ心の扉を開いていきます。瀬尾さんの温かくやさしいユーモアに包まれた小説です。(担当YS)
中島京子 『夢見る帝国図書館』
上野公園のベンチで、偶然出会った喜和子さんは、作家のわたしに「図書館が主人公の小説」を書いて、と持ち掛けます。
個性的でキュートな喜和子さんとわたしの穏やかな交流が始まり、やがて喜和子さんは、終戦直後の幼い日々を過ごした上野での記憶を語るのですが……。日本初の国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が共鳴しながら紡がれる、紫式部文学賞受賞作。
京極夏彦さんが解説で「小説でしか為し得ない技法で、小説という装置を用いる以外に行き着けない場所に連れて行ってくれる、そうした小説なのである」とお書きになっているように、幸福な読書体験になること間違いなし! の一冊です。(担当TT)
文春文庫 「はじめの一冊」フェア対象本
『幽霊人命救助隊』
『マチネの終わりに』
『東京會舘とわたし 上 旧館』
『東京會舘とわたし 下 新館』
『烏に単は似合わない』
『ギブ・ミー・ア・チャンス』
『午前三時のルースター』
『武道館』
『かわいそうだね?』
『さよなら神様』
『若冲』
『火村英生に捧げる犯罪』
『医学生』
『かばん屋の相続』
『風に恋う』
『生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見』
『異人たちの館』
『望郷』
『刑事学校』
『現代日本文学館 李陵 山月記』
『海を抱いて月に眠る』
『不安な演奏 〈新装版〉』
『考えるヒント〈新装版〉』
『君がいない夜のごはん』
『モノレールねこ』
『転がる香港に苔は生えない』
『マスク スペイン風邪をめぐる小説集』
『その犬の歩むところ』
『名画の謎 陰謀の歴史篇』
『勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版』
『京洛の森のアリス』
『長いお別れ』
『あまからカルテット』
『陰の季節』
『若い読者のための短編小説案内』
『猫が見ていた』
『食べる私』
『わたしのグランパ〈新装版〉』
『よみがえる変態』
『さよなら、ニルヴァーナ』
『蛇を踏む』
『送り火』
『私の消滅』
『十代に共感する奴はみんな嘘つき』
『探検家の憂鬱』
『彼女は頭が悪いから』
『沢村さん家のこんな毎日 平均年令60歳の家族と愛犬篇』
『まるごと 腐女子のつづ井さん』
『沈黙のパレード』
『赤い砂』
『ふたご』
『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』
『へぼ侍』
『神さまを待っている』
『向田邦子を読む』
『女ともだち』
『ガーデン』
『円卓』
『出会いなおし』
『おまえじゃなきゃだめなんだ』
『傑作はまだ』
『夢見る帝国図書館』
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